【エッセンシャル思考】最小の時間で成果を最大にする

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シリコンバレーで生まれたベストセラービジネス書

今回は、全米で20万部を突破したビジネス書のベストセラー、グレッグ・マキューンさんの「エッセンシャル思考」をご紹介します。

グレッグ・マキューンさんは、シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEOで、エッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく執筆活動や講演を行い、アップルやグーグルなどの有名企業にもアドバイスをされている方です。

2012年には世界経済フォーラムにより「ヤング・グローバル・リーダーズ」にも選出されておられます。シリコンバレーにはIT系だけでなくいろんな分野の若手リーダーがいるんですね。

この本が伝えたいこと

私たちサラリーマンは会社や上司から指示命令され多くの課題・業務を抱えています。日々洪水のように迫ってくる多くの仕事をこなすために、残業し苦しみ悩みながら日々やり過ごしている方が多いんじゃないでしょうか。

エッセンシャル思考は、そんな私たちサラリーマンが、最高のパフォーマンスを発揮できる思考法であり、混乱から私たちサラリーマンを救い出してくれるガイドを示してくれる思考法です。

まず、エッセンシャル思考は、以下の3つの思考の切り替えが必要だとされています。

  1. 「やらなくては」ではなく「やると決める
  2. 「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない
  3. 「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない

この3つの思考の切り替えを実践すれば、すっきりした毎日を過ごせるそうです。いいじゃないですか!ワクワクします!

さあ、先を読み進めてみましょう。

より少なく、しかしより良く

エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だとしています。本文にはこう書かれています。

世の中の大半のものはノイズである。本質的なものはほとんどない。そうしたノイズを丁寧に取り除き、貴重な本質を取り出す

エッセンシャル思考は、より多くのことをやり遂げる技術ではない。正しいことをやり遂げる技術だ。自分の時間とエネルギーを最も効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。

この文章が、本書で言いたいことの核となっているようです。この核をどうすれば実践できるか、この後の各段落で紹介されています。

優先順位は自分で決める。他人の言いなりにならない。

私たちサラリーマンは会社や上司からのプレッシャーに押しつぶれそうになりながら苦痛にあえいでいる。それはどうしてなのでしょうか?この答えが本書にはあります。

情報洪水の中、あらゆる物事の選択肢が急激に増えた。そのせいで、大事なものが見えなくなり方向性を見失った。何が大事で何がそうでないかを見分けられなっている。

心理学でいう「決断疲れ」と呼ばれる状態になっているんだそうです。

決断疲れになると自分にとって何が大事なのかわからなくなり思考停止に陥る。だから、とにかく全部やろうとしてしまったり。他人の言いなりになってしまうのです。この状態は良くないと本書は警告を発しています。

本当に重要なことに集中する。人生をシンプルにする

人生も仕事もクローゼットと同じなんだとか。クローゼットに何をどうやって整理するか?エッセンシャル思考によって以下の順番でクローゼットに物事を整理すれば人生をシンプルにできる。としています。

  1. 評価する(重要事項を見極める)
  2. 捨てる(ノイズを見極める)   
  3. 実行する(しくみ化する)

そして、クローゼットへの整理で大事なことは、「自分に正直になること」。自分にとって大事なものを知り、不要なものを捨て、決めたことをスムーズにやり遂げる。こととしています。

言わば、こんまりさんの人生がときめく整理術をイメージすればいいのでしょうか。

このサイクルを習慣化すれば、より効率よく生産的でシンプルな充実した人生を送ることが出来る。そうです。

まあ、ここまではそんなに目新しいことは言っていないような感じがしますが。先を読み進めてみましょう。

エッセンシャル思考の人は大多数が不要だと考える

エッセンシャル思考では、選ぶ能力(自由意志)を重視しています。特にここが重要だと感じた文章をいくつか引用します。

エッセンシャル思考を身に着けるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。選ぶ力は自分だけのものであり、何ものにも奪えないということを理解しなくてはならない。

選ぶ力の価値を理解し大切に実行する。選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決めさせることだ。

努力の量を増やしても、いつか限界が来る。それ以上努力しても成果が増えないどころか、逆に成果が減ってしまう。「努力した分だけ報われる」というのは、ただの幻想だ。

「重要な少数」が「瑣末な多数」に勝る。「より少なく、しかしより良く」という考え方に慣れないといけない。

そして、何かを選ぶことは何かを捨てることであり、トレードオフから目を背けてはいけない。人はどれかを選ばないといけない。

エッセンシャル思考は、家族、友人、健康、仕事すべてにおいて自分はどの問題を引き受けるか?何に全力を注ぐか?を考える習慣とする思考法なのです。

考えるためのスペースを作る

エッセンシャル思考を実践するうえで重要なことは以下の5つだとしています。

  1. じっくりと考える余裕
  2. 情報を集める時間
  3. 遊び心
  4. 十分な睡眠
  5. 何を選ぶか

まず何よりも「時間を確保すること」が最優先としています。自分の時間を確保することは人生の主導権を取り戻すことである。とも言い切っています。

多くの情報から何を選ぶかは時間をかけて吟味しなければならない。そのためには考えるためのスペースが必要だ。仕事が忙しくなればなるほど時間を確保して余裕を作らないといけない。

サラリーマンとしは、いつも会社に貢献すべく自分の時間を会社にささげているかのように残業し休日出勤し、そんな生活に文句を言いながらも、実際には会社に依存してしまっている場合が多いのではないでしょうか。

そういう私もそうでした。いやまだその状態から抜け出せていないかもしれません。自分の時間を持つことの重要性を頭では理解しているつもりですが、経済的に会社に依存している状況だとそうも言っていられないというのが実情かもしれません。

そして、マキューンさんは自分の時間の使い方として本を読む時間も重視されています。彼のお気に入りは禅や儒教などの思想書だそうです。やはり禅に触れている人は何らかの結果を出していますよね。

本を読むことの効果は成功者が口をそろえて言われていますので、これはサラリーマンのみなさんもぜひやるべきです。必ず自分の人生を豊かにしてくれます。

情報の本質をつかみとる

そしてマキューンさんは、何を選ぶかを吟味するために必要なこととして、以下の5つを挙げています。

  1. 大局を見ること
  2. 情報をフィルタリングすること
  3. ノイズの中のシグナルを探しだすこと
  4. 語られないことに耳を傾けること
  5. 遊びを重視すること

私が特に重要と思ったことが「遊び」を重視するということです。遊びが大切な理由は以下の3つです。

  1. 選択肢を広げる
  2. ストレス軽減
  3. 脳機能の活性化

マキューンさんは遊びは本質を探究するのに役立つだけでなく、それ自体がどこまでも本質的である。と言い切っています。やっぱり遊びは大事。大いに遊びましょう!といいたいですが、この意味は本当にやるべきことを選択するうえで「好き」かどうかの要素が重要といういことですね。

で、次に「睡眠」です。

これはいろんなビジネス書や自己啓発書でも言われていることですね。

十分な睡眠が脳機能を高める。創造性を高める。仕事の効率を高める。たっぷり眠れば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることが出来る。これは言わずもがなです。

捨てる技術

さて、情報の本質をつかみとり、クローゼットの「いるもの」と「いらないもの」を分類できたとして、多数の瑣末ないらないものを容赦なく切り捨てられるのか?

「捨てる技術」についても多くのページを割いて言及しています。

人生の本質目標を決めるのは容易ではないが勇気と洞察力をもち、自分の力を最高に発揮できる行動を見定めなくてはならない。そのためには、タフな問いに答えることが必要だ。トレードオフを直視し、本質から外れたものごとを断固として切り捨てなくてはならない。

人生の本質目標を決めてその目標に対して生ききる。ということですね。これができれば充実した人生を謳歌できそうです。

断固として切り捨てる。そのためには会社や上司からの命令を上手に断ることも必要です。本書では断り方のレパートリーもいくつか紹介されています。「とりあえず黙る」とか「冗談めかして断る」とか、クスッと笑えるような、これちょっとやってみよっかなと思えるものもありますので、ぜひ本書を手に取ってみてください。

次に、途中でやめることの難しさにも言及しています。これ無理かも…と思ったら早くやめられればいいのですが、それができないんだよね。その理由はサンクコストバイアスにあると言っています。

サンクコストというのは埋没費用のこと。サンクコストバイアスとは、すでにお金や時間を支払ってしまった。という理由だけで、明らかに損な取引に手を出し続ける心理的傾向のことです。

何の意味もないプロジェクトに時間やお金を費やし続けるのではなく、サッサと切り捨てる。そして意味のあることに時間とお金をつかう。これができれば人生はもっとうまくいく気がします。

このサンクコストバイアスの克服術についてもいくつかの事例が紹介されていますので、本書を手に取ってみてください。

削減と集中

さて、ここまで前半をダラダラと書いてしまいましたが、この後の後半はエッセンシャル思考のエッセンスだけをサラッと取り上げて一気にまとめに入りたいと思います。

仕事を減らし成果を増やす。

小さな一歩を積み重ね、進歩しているんだという手ごたえを感じる。

本質的な行動を習慣化する。

最後に習慣化があります。実践の方法は習慣化しないとエッセンシャル思考を実践できません。

習慣化の方法として「集中」することの重要性を説いています。

集中とは「今、何が重要か」を考えること。過去や未来にとらわれないことであるとしています。

私たちには「今」しかない。未来や過去は想像のなかにあるだけで、けっして触れられない。私たちの行動が何らかの力を持つのは今ここにおいてだけなのだ。

今ここ」に集中することがエッセンシャル思考の生き方である。とマキューンさんは結論づけています。

これはまさに禅で言う「而今」に通じるんではないでしょうか。

なあんだマキューンさんも禅を学んでいたんだ…と急に親近感を持ったのは私だけでしょうか。

今の世の中は、インターネットやテクノロジーの爆発的な発展と普及で世の中には情報があふれかえっています。私たちサラリーマンは情報の洪水のなかで言わば溺れかけながら毎日を過ごしています。

人類にみな平等の与えられた時間というツールをどう使うべきか?情報の洪水の中をどのように泳いでいけばいいのか?それは「今ここ」に集中すること。「而今」です。

著者のマキューンさんは禅や儒教などの思想や哲学に傾倒されているということもあり、エッセンシャル思考は禅的思考にかなり近いとも言えます。

そんなエッセンシャル思考。私もこれからの人生で生かしていきたいと思います。

では、また!

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