本をどう読むか 幸せになる読書術

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この本との巡り合い

今回は、岸見一郎さんの「本をどう読むか」をご紹介します。

岸見一郎さんは、本好きなら誰もが知っているあの大ベストセラー「嫌われる勇気」の著者でもあります。哲学を専門とされていて、アドラー心理学研究の大家でいらっしゃいます。

以前に「嫌われる勇気」を読んだことがあり非常に感銘を受けていたので、「本をどう読むか」をある本屋で見つけた時に、あ、あの岸見一郎さんが書かれた本だ…と目に入った瞬間に目次も見ずにサッと手に取りレジへ直行し購入した本です。

この本で私の目的は完全に否定されてしまった

私は本を読むのが遅く、いつも1冊の本を1か月ぐらいかかって読んでいました。実はこの本を購入した時の本屋に行く目的は、速読のハウツー本を探すことでした。そしてふと目に入ったこの本を衝動買いしたのです。

で、家に帰って、「さあ、あの岸見一郎の速読法が学べるんだ…」と思ってワクワクして読み始めました。結論から言いますと、この本で私の速読法を学ぶという目的は達成されず、目的そのものを真っ向から否定されてしまったのです。

この本を読み進めてみると、速読法は書かれていませんでしたが、岸見一郎さん流の思考による、本来の本の楽しみ方が随所に書かれています。

年間xxx冊、月にxx冊、1日にx冊と、もっと早くもっと早くと、いかにして早く本を読むかを競い合うような読書術が多い中で、岸見さんの「本をどう読むか」には、人生に読書をどう生かすかという深い読書法が書かれていました。

速読法は学べませんでしたが、この本との偶然の出会いが私の読書に対する考えを変えることになったのです。

サラ禅おすすめの一節

この本には「本をどう読むか」岸見さん流の金言がたくさん書かれています。
特に感銘を受けたその一節をご紹介します。

読書は著者との対話
思考が自己との対話であるように、読書は著者との対話です。(P25)
本を読むことでこれからの人生をどう生きるべきか考えていくことが出来ます。(P33)

目的のない読書
本を読むことを通じて、結果的にそこから何かを学ぶことはありますが、何かを学ぶことを本を読むことの目的にすることは本を読む楽しみを損なうかもしれません(P44)

出会いの偶然を必然にする
本が魂を揺さぶるかどうかは、もちろん、本が良書である必要はありますが、読者がそれをどう受け止めるかにもかかっています。(P82)

速読してみても
読書は生きることと同じであって、目的地に着くことが目的ではありません。生きることの目的地が死であるなら、いち早く死ねばいいかというと、もちろんそんなことはありません。どこにも到着しなくていいのです。途中で休むことをできますし、途中でその旅をやめることも可能です。とにかく過程を楽しまなければ読書は意味がありません。(P164)

この引用だけではその意味深さが伝えられないので、ぜひ原文を読んでいただきたいのですが、これ以外にも本当にたくさんの金言がこの本には詰まっています。

この本は私たちに何を伝えているのか?

途中読み進めていると哲学書のことや私には馴染みのない本のことが紹介されていて、難解な部分もかなり多いのですが、岸見さんの幼少の頃から学生時代そしてご両親のことの関わりなど生きてきたその時代時代で、どんなふうに本と関わってきたのか、岸見さんの生きざまを知れる貴重な本だと思います。

そして、あの世界中で読まれているベストセラーの「嫌われる勇気」はこんな思いで書いていたんだ。ということがこの本から想像できるのです。

速読術のハウツー本を求めて本屋に行ったのですが、図らずもこんな良書に出会うとは思いもよりませんでした。

この本は、本とともに歩んでこられた岸見一郎さんの人生が書かれた本です。
そしてその経験から「本をどう読むべきか」その本質を私たちに伝えている深みと重みのある一冊です。

「嫌われる勇気」をすでに読まれた方には特におすすめの本です。

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