【五観の偈】禅の食スタイルで心が整いメンタルも強くなる

健康と睡眠
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ステイホームの大型連休が終わりました。

緊急事態宣言は続いているので、ほとんどの都道府県で外出自粛が継続されています。私の会社も来週まで在宅勤務のシフトを組んでおり、私は明日まで在宅勤務でステイホームを続けています。

この大型連休と前後の在宅勤務のあいだ、ほぼ毎日我が家で食事をすることになり、妻が三度の食事を準備してくれています。本当にありがたいことです。

きょうは食事にまつわる禅語を取り上げます。

五観の偈 ごかんのげ


「偈」とは、仏の教えや仏・菩薩の徳をたたえるのに韻文(一定の規則に則って書き表された文章の形式)で述べたもの。「観」とは、心の眼で観ることを意味します。

五観の偈(ごかんのげ)とは、食前に唱える食する心構えが示される、五つの短い経文のことで、現在も禅寺では食前にこの五観の偈をお唱えしてから食事をいただきます。そういう意味でも食事は大事な修行のひとつとなっています。

五観の偈(ごかんのげ)とは下記の五つの韻文(韻をふんだ文)のことを言います。

  • 一、功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
  • 二、己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
  • 三、心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
  • 四、正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
  • 五、成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。

意味は以下のようになります。サラ禅流にわかりやすく解釈して説明します。

  • 一、この食事が調うまでの食の過程を想像し多くの人々の働きに感謝する。
  • 二、自分の行いがこの食を頂くに価するものであるかどうか自己の反省をする。
  • 三、食事をいただくことで心を正しくし三毒の過ちをしないよう誓う。
  • 四、食は良薬である。身体を養い、正しい健康を得るためにこの食事を頂く。
  • 五、自己が進むべき正しい道を成し遂げるために今この食事を頂く

「三毒」とは以下の三つの愚かな行いや心のことを言います。

  • 貪(とん):むさぼり
  • 瞋(じん):怒りの心
  • 癡(ち):真理に対する無知の心

サラリーマンとして日々あわただしい生活していると、「食事なんてうまいものを腹いっぱい食えばいいじゃん」ぐらいにしか思わず、いつも時間がないから、ジャンクフードを早食いしたり、昨日何を食べたかも思い出せないような状態になってしまいます。
こんな食生活を送っていると体だけでなく心も不健康になってしまいます。

私も以前はそうだったので、胃腸の調子がいつも良くなく、下痢と便秘を繰り返していました。特に問題だったのは朝の通勤電車です。

当時、朝の通勤ラッシュ日本一と言われた小田急線の海老名から赤坂まで通勤していました。本来急行であれば1時間で行けるところをあえて各駅停車に乗りと腹痛のたびに途中の駅に降りては次の電車に乗りを繰り返すこと5回、2時間かけてなんとか会社にたどり着くといった始末。当時はストッパのような便利な薬はなかったので毎朝壮絶な戦いの末に会社にやっとたどり着くといった状況だった。

当然仕事にも影響していましたし、このことが原因で自分に自信が持てずないような状態でもありました。

会社でのストレスもあったんだと思いますが、当時の営業部の先輩は、「営業周りのときの昼食は1分で食べないといけない、それも営業マンの仕事だ!」と言っていました。当時の食事の仕方にかなり問題があったのでしょう。

ですが今では、職場も変わり禅を学んでいることもあって、食事を生きるための大事なイベントの一つとしてとらえて一口ずつゆっくり噛んで味わって食べるようにしています。そうするようになってからは、腹痛もほとんどなくなりましたし、体の調子は本当によくなりました。そして何より心も整ってメンタルも強くなりました。

今回のコロナの影響による在宅勤務、ステイホームによってサラリーマンの業務スタイルの変化が進み、家での食事の機会が増えました。

このまま、業務スタイルの変化は進んでいくといわれていますが、食事に対する向き合い方も禅的な考え方を取り入れて変化させるべきなんじゃないでしょうか。そうすることで、体も心も健康になり、仕事もハイパフォーマンスになります。

私たちサラリーマンがいきなり会社の食堂とかで「五観の偈」の全文を唱えるとかなりと変な目で見られそうなので、「五観の偈、いただきます…」と小さくつぶやいてから食べるようにしたらどうでしょうか。私は明日から実践するつもりです。

そして毎日食事を準備してくれている妻への感謝も忘れずに。

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