安倍総理の会見があり、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が5月31日まで延長されることが正式に決定しました。これにより各自治体での外出自粛および営業自粛要請が大型連休後も継続されることはほぼ間違いない状況となりました。
新たに確認される感染者数は減少傾向にありますが、ここで気を緩めてしまうとこれまでの苦労が水泡に帰すことになってしまいますので、今回の判断は妥当だと思います。
しかし、長期間にわたる外出自粛で懸念されるのはメンタルヘルスへの影響による家庭内でのドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待です。
特に仕事一筋で頑張ってきたサラリーマンこそ、家にいる時間が長ければ長いほどストレスが溜まってDVへとつながってしまうようです。すでに欧米ではDVの増加が問題視されています。
和顔愛語 わげんあいご
今回はこの言葉を取り上げたいと思います。禅語または仏教語としていろんなサイトでも紹介されておりご存じの方も多いと思います。
「和顔愛語」とは、心和らいだ笑顔をし、親愛のこもった穏やかな言葉を交わすこと。明るい柔らかい微笑みと、真心のこもった言葉で接すると、人々の気持ちを明るくすることができる。ひいては社会をも明るくすることができる。という意味です。
(枡野俊明さんの著書から引用させていただきました。)
私たちサラリーマンは会社へ毎日通っていて、会社が自分の居場所であり自分の存在価値を感じられる場所でもあります。
一方で毎日つらい仕事を終えて帰宅し、家庭ではぐったりとしてほとんど会話もないし笑顔もない、まして最近では共働きも多いのでパートナーとの時間もほとんどない。
そして、パートナーや家族との関係がどんどん疎遠になり、他人のような状態になってしまう
そんな状態のなかで家庭には自分の居場所がないと感じているサラリーマンも少なくないと思います。
私も管理職で夜遅くまで残業続きの毎日を過ごしていた時にはこんな状態になりかけていました。
さすがにこれではだめだと思い、数年前からは残業を少しずつ減らし、家出の時間を多くとるようにしたのです。私は普段あまりしゃべらないほうなのですが、それからは家にいる時は笑顔で接し、どうでもいいことでもいいからできるだけ会話をしようと心掛けています。(まだまだ出来ていませんが…)
在宅勤務が長くなりテレワークやWeb会議などで仕事をせざるを得ない状況となり、ストレスをためる方もいるかと思いますが、今の状況をネガティブにとらえるのではなく、せっかく家にいるのですから、こんな時にこそパートナーや子供との絆を深めるチャンスととらえて時間を家族と一緒に大切につかってみませんか?
家族にこそ和顔愛語で接することが大事なんだと思います。
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